南半球の第一印象

いま、9月に四十路になって、南半球に居るんですけど
第一印象とは、29歳で初めて行った、ニュージーランドの、第一印象です。

NZの中心都市、オークランド郊外に滞在したのだけれど

そのとき思ったのは

日本車とか、目につくなあ
スーパーの食べ物は全てNZ製だ

裸足でお店に入ってくる人がいる
私を迎えに来たスコットランド人の服が破れてる

という、四つ。

工業製品は、メイドインチャイナとか、ジャパンとかで
この国は、あまり工業汚染とかないのではないか?

食べ物は、自国ですべてまかなっている、と。

なんか、いいとこどりじゃない?

ってこと。

私が会社を辞めた時、辛かったことといえば

価格競争力をつけるために、国内の工場ではなく
中国の工場を使い
しかも、短期で納品するメリットを出すため
顧客企業の要望をギリギリまで受け入れ
中国の工場を休みなしに24時間体制で動かしてもらい
納品した、何千台の販売促進用の映像機器が
顧客、その先の売り場の都合で
その何割もが、倉庫で眠らざるを得なかった時

私は、世の中を楽しくよりよくするために、身を粉にして働く社会人になったのに、何をしているのだろう、というきもち。

そんな理由で退職した直後だったので
G7とか、そういうのからも免れて、なんだか日本のニュースでは
ちっとも目立っていない印象の南半球の国が
実はとってもお得にちゃっかり豊かな印象を覚えたのです。